【メガドライブ ミニ 2発売決定 第5弾タイトル発表】

昨夜、ついにメガドラミニ2のタイトル第5弾発表がありました。

(ん?昨夜?気づけばひと月近く過ぎている。。。)

www.youtube.com

 

3時間オーバーの発表会で何事だ?と思ったのですが、なかなか盛り上がる内容で終始楽しい内容でしたね。

 

発表されたのは、次の16(?)タイトル。

通常タイトル

 ・スタークルーザー

 ・ナイトトラップ

 ・魔法の少女シルキーリップ

 ・グラナダ

 ・エクスランザー

 ・新創世記ラグナセンティ

 ・ミッドナイトレジスタンス

 ・チェルノブ

 ・炎の闘球児 ドッジ弾平

 ・キャプテン翼

 

ボーナスタイトル

 ・スーパーロコモーティブ

 ・パーティクイズMEGA Q 2022

 ・パーティクイズSEGA Q

 ・でびとぴー

 ・二人でぷよぷよSUN

 ・スペースハリアーII + スペースハリアー

 

ボーナスタイトルは1-2本だろうと思っていたら、止まらない止まらない。後ろのパタパタパネルが下に動いて新しい枠が次々に出てくるのには笑いました。

 

最後の発表ということで、メガドラらしいタイトルが揃っていたし、寸劇やゲストを交えながらの凝った飽きさせない内容でした。満足。

 

以下感想が続きます

スタークルーザー

https://sega.jp/mdmini2/assets/img/title/img-star-cruiser.jpg

 

 きた!ぜひ入れて欲しいと思っていたタイトルだが、プロジェクトEGGで配信されているものは入らないだろうと諦めていたが、やっぱりメガドラ筐体で安定して遊べるというのは嬉しい!

悪の組織VOIDを倒すために愛機スタークルーザーで銀河を駆け回るというSF宇宙アクションアドベンチャー。宇宙のSFロマン溢れる舞台設定とストーリーを軸に ポリゴンで表現された3D空間を移動し、敵とのバトルは3Dシューティングでなりきり度100%で熱くなれる。シューティング部は非常にやり応えがあり(率直に言って難しい)、クリアしたときの達成感をもたらす一つの要素ではあるのだけど、時々沸き起こる「またスタークルーザーをやりたい」という軽る目の熱意をかき消すに十分なトラウマとして記憶に残っている。要は今までクリアした事は一度しかないのだが、本作はメガドラの傑作として心に刻まれている。収録バンザイ!

 

ところで、一連の発表中で興味深いワードがある「テラドライブモード」。テラドライブというのは かつて存在したメガドライブのゲームが遊べるDOS/V互換機PCで(一度大学の売店に入荷した姿に感動した事があったがさすがに手は出せなかった)、メガドライブと比べて動作周波数が速く性能が高かった。移植を手掛けるM2さんがテラドライブの高速動作モード(テラドライブモード)も再現していて、メガドラミニ2でもこのモードが活躍している。スタークルーザーテラドライブモードに対応しているらしい。

 

スタークルーザーのシューティング部が難しい要因に処理落ちの激しさがあると思う。これはオリジナルのPC版からの特徴である ポリゴンによる3D空間描写だが、メガドラには重たい処理で場面によってはカクカク状態になり「弾が当たらねー」だのという現象が起こっていた。テラドライブモードによってアクション部分の快適さがアップするのだから、今回スタークルーザーに再挑戦する意欲は爆上がりということになる。

ちなみに、メガドライブの周波数は7.67MHzでテラドライブモードは10MHz のようだ。約1.3倍速くなる計算。一見大したことなくも思えるが、かつてレトロ時代にマイコンのクリスタル(クロック周波数を供給する部品)を交換してスピードアップする改造をしていた。PC6001mk2を元の4MHzから6MHzに交換すると、スペースハリアーの豆腐のゆっくりした動きがヒュンヒュン動くようになり大変エキサイティングできた。そういうことが、今回スタークルーザーで起こる。

 

また、メガドライブ版のスタークルーザーは音楽がとても良い。今でもサントラを楽しんでいる。サンプリング音をうまく使ったロック調の曲が戦闘シーンをスリリングにしてくれるし、宇宙の穏やかさ、ワープに向かう緊張感、不穏な状況、それぞれの場面をしっかりと盛り上げてくれる。そして壮大なエンディングは達成感を増幅させてくれる心地よい余韻を残す名曲だ。

www.amusement-center.com

 

ナイトトラップ

いかにもB級ぽい印象があり当時はスルーしていた。メガドラミニ2騒動の中で収録予想されているのを良く見かけたため改めてチェックしたところ、監視カメラ越しに悪者を撃退し女の子達を助けるという、なんと面白そうなゲームだろうかと再認識し、このゲームをやりたくなってしまった。そんな時 行きつけのハードオフに1,000円弱で売っているのを見つけ一瞬手に取ったものの、ナイトトラップはミニ2に入る可能性を感じたので売り切れると嫌だが一旦踏みとどまった。結果的には無事収録が決定して一安心。

 

魔法の少女シルキーリップ

グラナダ

ついに日本テレネットウルフチームのゲームが発表された。シルキーリップは遊んだことはないがメガCDを代表するソフトの一つと認識している。当時も相当インパクトがあって手は出せなかった。アニメ好きの自分にとっても こっ恥ずかしさが勝ってしまうという雰囲気だったので ミニ2にもさすがにこのゲームは入らんだろうと思っていたけれど、めでたく収録されることになった。ゆみみみっくすや他のCDタイトルが入れられなかったので奥成さんがヤケっぱちで選んだのではないか、と失礼な想像をしてしまった(笑)。
グラナダも遊んだことはない。そもそも自分はウルフチームのゲームをやった事はない。収録を推した理由はメガドライブへの貢献に対する尊敬の気持ちだけである。アクションだったらFZ戦記AXISの方が良いんじゃ、と内心思っていたが、今回改めて調べてみるとグラナダの方が緻密で良くできたアクションゲームそうだと認識した。世の中の評価は伊達じゃないと。楽しみ。

 

エクスランザー

当時はこのゲームの存在を知らなかった。名前は聞いたことがあるような…というレベル。近年 Youtubeで「メガドラの名作ゲーム」的なタイトルの紹介動画で知った。

メガドライブミニ1のダライアスもそうだが、最近の新作ゲームを見るたびに思うが、グラフィックスや音楽がやけにクオリティーが高いように感じるのは気のせいだろうか、ということ。メガドライブってこんなに綺麗で立派な色/音が出たっけ?と思う。作る側の技術が開発環境含めてパワーアップしているという事なのだろうけど、実は実機で動かないんじゃ?と言いたくなるような驚きを感じる。

話が逸れたが、このエクスランザーも動画配信を見ると驚きのグラと動きをしている。自機やボス敵の動きが尋常ではないし絵が美し過ぎる。調べてみると、メガドラ基本スペックは64色同時発色だが、ソフトによっては表示モードを駆使したり、パレットを動的に変更するなどで同時発色数を増やしているものがあるとのこと。そういう工夫自体はどのハードでもやっている事なのだろうが、メガドラが128色表示であれば覇権を取れたのではないかと妄想してしまう。どれだけメガドラのグラはショボいとバカにされたことか(被害妄想のような気もする)。

ゲームとしては操作にクセがあり人を選ぶ難しさらしいが、これはぜひ遊んでみたい一本。

 

新創世記ラグナセンティ

これもやった事はない。まあ学生の身分でそうそうソフトを買えないので、隠れた名作みたいな所には手が届かない。本ソフトはメガドラにもRPGを充実させようみたいなプロジェクトの一環と言ってたかな。そういうプロジェクトに対する良いイメージがあまりないのもある。改めて見てみると、ゼルダの伝説っぽさ満点の良くできた作品に見える。当時、SFCは敵でクソと考えていた中でゼルダの伝説は素晴らしいゲームと思っていたので、それを参考にしたのなら面白いのではないか。

 

ミッドナイトレジスタンス

このゲームが入るだろうと予想(希望)してみたけれど、未プレイのゲーム。SFC魂斗羅スピリッツをイメージしていた。当時、SFCは敵でクソと考えていた中で魂斗羅スピリッツは素晴らしいゲームと思っていたので、チェルノブと並んで入って欲しいなと。しかし改めて配信動画でみてみると、結構モッサリした感じの大雑把な動きをしているようだ。どっちかというとファミコンに近いか。でも評判はいい(?)、この手のゲームは演出が熱ければOKでしょう。勢いが大事。楽しみ。

 

チェルノブ

メガドラミニ1で何故入らなかったかという名作。電源を入れると「ザッザッザッ」と奥からチェルノブが走ってきて、ファンファーレと共にバーーンと登場する。否応にも「これは凄いゲームに違いない」と理解するに十分な説得力を見せつけられるタイトル画面。チェルノブの世界観に引きずり込まれるだろう。ストーリーの後ゲームがスタートするとまず異様に書き込まれた背景にド肝を抜かれる。アーケードの移植だがメガドラ版を見てからアーケードを見るととてもシンプルに見える。アーケードは古いゲームだから比べてもしょうがないが、驚きポイントの1つ。そして緻密な動き。主人公チェルノブの走る姿は1ドット単位の滑らかな動きをしており、独特のヌルヌルと走るモーションと独特の操作感と合わせて特大のインパクトを受ける。初めてみた時には「うっわ、なんだこの動きは!!」と誰もが声を上げるだろう。そして音楽。各ステージ、前衛芸術のような煌びやかな背景とクセの強いデザインの敵キャラがバラエティ豊かに登場するが、雰囲気にベストマッチした音楽がステージを盛り上げる。BGMもエキセントリックなボーカル(?)が入っているなど相当なインパクトを持っており、注目ポイントの一つだ。

難易度はとても高いと思う。当時クリアするのに相当な時間をかけた。やり切った感で満たされる中、解釈の難しいエンディングが流れ、「うーーーん」と暫く腕を組んで考え込んでしまった。最初から最後まで気になってしょうがないゲームだ。

 

炎の闘球児 ドッジ弾平

キャプテン翼

なんか面白そうだ。特にキャプテン翼はストーリーの続きが気になる。。

 

ボーナスタイトル

スーパーロコモーティブはアーケードでも見たことがないが、見た感じとても面白そうだ。発表会でプレイした人がちょっと下手であり、さっさと自分にやらせて欲しいと思った。1980年代前半頃のレトロなアーケードゲームには単純だが中毒性の高いゲームが色々あった。スーパーロコモーティブもそんなゲームのように見えてとても楽しみである。

クイズメガQは、改めてメガドラミニで遊んでみたところ、クイズ番組風でなかなか面白かった。ただしモードによってはCPUの反応が速すぎてゲームになってないような。基本的に人間同士で楽しむゲームなのだろう。二人でぷよぷよSUNも、対戦相手がいない人からするとちょっと寂しいけれど、相手がいる人にとっては良い移植だと思う。

スペースハリアーは、食傷気味というのが正直なところだが、どの機種でも登場する形式美ということで納得。そもそも無いよりはあった方がいいに決まっている。おまけである事を忘れてはならないだろう。それを忘れると劣化移植とか不満を持つことになる。何だかんだ言っても、メガドラのスペックに乗せたスペースハリアーという事で発表会を観ている時には盛り上がった。あ、スペックに乗せたというのは正しくはなく、拡大縮小機能を持ったパラレルワールドメガドラ(SEGA MARK5)で開発されたゲームらしい。遊び心が楽しいではないですか。

ところで、アーケードの完全移植を色んなプラットホームで遊ぶことができるご時世になっている。そんな中でアーケードの劣化移植など必要ない、という怒りの意見がそれなりにあるようだ。当然個人でどう考えようと勝手、劣化移植を入れるより他のメガドラ独特のゲームを入れて欲しいという理屈はまあ分かる。勝手だが、それが奥成さん代表とするセガへの罵倒、またそれらを喜んで支持しているユーザーに対してバカだの分かってないだのというネガティブな愚痴を垂れ流してしまいがちなのは嫌な感じがする。自分の好みが正義みたいな発言が目立ちすぎてモヤモヤする。

 

何にせよ全てのタイトルが発表された。それぞれの発表に一喜一憂したこの数か月は結構楽しかった。発売直前にまた面白い情報発信がある事を楽しみにしている。