響け!ユーフォニアム3 第7話「なついろフェルマータ」

これは。。。

響け!ユーフォニアムについて、原作とアニメは別ものだと考えている、思うようにしているというか。アニメで描かれていない部分を原作を裏付けに語っているようなブログや動画をよくみかけるが、個人的には違和感がある。そりゃアニメが始まる前には、絶対的な位置づけである原作をどこまで表現してくれるかが関心の的になってしまうけれど、始まってしまうとやっぱり別物だと思う。アニメで表現する上で演出が変わり時系列が変わる。それに合わせて登場人物の心境が変化することもあるだろう。原作が完結するまでの途中経過としてアニメの設定が原作に逆輸入される例もあったと聞く。相互作用で好循環しており、違いを吸収していた面もあると思う。

原作は舞台が京都であるから人物は京都弁でしゃべる。アニメは標準語だ。全然違うじゃないか。。。というのは半分冗談で、地方が舞台のアニメが標準語になるというのは一種のお約束だという事は重々承知した上で、半分は本気だと言っているのは、両者は別物だということをそんな暗黙のルールを当てはめてでもこじつておくのが良いと思うのだ。

まあ、グダグダ言ったが、どっちが好きだダメだとか何が変わったとか言いたくないだけ、なのかなと思う。

別物だといいながらも、どこかでは原作がー、という気持ちがあったのだろう。第5回までの進み方を見て、あーそこが端折られたのね、あと〇回だから、〇回目であのイベントがあって、コンクールがあって、、、という見方をしていた。各回の演出の違いに感心しつつも、流れとしての高揚感を感じていなかったフシがあった。そんなつもりはなかったが、謎の上から目線で観ていたかも知れない。

良い評判しか聞いた事がない第4回きみとのエチュードの改変は、正直好みではなかった。限られた話数の中で再構成された求と緑のストーリーは、よくこんなに奇麗にまとめたなという凄さは感じていたが、好みかというと別の話で、緑のあり方が凄く端折られてしまい(これから先でどうなるか分からないが)、少しガッカリした。自分は、緑の懐の深さを尊敬しているのだ。アニメでは何というか緑が守られるような描写になってしまった。アニメと原作は別原作とは別原作とは別原作とは別原作とは別、と言い聞かせた。

ようやく今回の話になるが(汗)、第6回では真由が違う人になってしまった。第4回のように単に視点が変わったというレベルではなく、もはや別人にしか見えない。知ったか風の頭をドカーンと殴られたくらいのインパクトがあった。もうこの先がどうなるか予想もつかない。原作勢にもドキドキを味合わせてくれよう、という制作陣の計らいと捉えた。ありがとうございます、監督(でいいのかな)。終わった途端鳥肌もので、オンエア後数時間頭がおかしくなった。これはヤバいのが来た、と。

原作の真由と久美子は平行線を辿っていた。「辞退しようか」「好きにしていいんだよ」と。辞退したい本心をとらえ損ねたような久美子にも、好きにして良いというなら辞退したい私の気持ちは無視されるのか、という頑固な真由にも歯がゆさがあり、しかし全員本気でやるんだという北宇治のやり方がベースとしてある中で、真由がギスギスしない状況を望むのであれば、辞退などというのは止めて北宇治流でオーディションに対すれば良いのにと思ったものである。しかしそれは北宇治吹奏楽部の方針を知った上の目線で、かつ、その方針の元では部は揺るがないと思い込んでの感想ではある。

その架空の対応をアニメの真由が実施した。久美子側も本気でやって欲しいという言い分で真由の逃げ道がなくなったようにも見える。久美子の熱い語らいに警戒心を解除しオーディションに向き合った奏とは違い、集合写真を隠すという闇深い行動を伴ってのものだった。そもそも久美子は真由を心ならずも拒否した挙句に白々しい言葉掛けも見透かされているような混乱した状況であって真由と対話できる状態でもなく。

自分というものがない私は北宇治に染まって久美子ちゃんの望み通りにソロを取りにいくよと。私がソロをとったら北宇治がどうなっても喜んでくれるよねということか。ほとんどホラー。リアルタイムでみた時、真由が集合写真を隠した理由がよく分からなかったのだが、その行為には戦慄を覚えた。その後、吹奏楽部を壊した張本人が一緒に写った写真は残せないからだという解釈に触れて何とも言えない悲しい気持ちになった。宣戦布告だとか、当てつけでこのような言動をしているのならまだ視聴者として心の均衡が保てようというものだが。。。仮に真由がソロを取ったとする(この展開で取らないはないだろう)。すると「やっぱり譲ろうか」とまた言い出すだろう。言葉も出ない。それを言われた久美子の精神はどうなってしまうのか、気が気ではない。

真由と久美子のあり方は、話のコアな部分であり、原作から変わる訳がないと考えていた。緑と求とは訳が違う。そんなもの変えたら筋が変わって収集が付かなくなる、そんな面倒な事するとは思えないと。けれど、そこを完全に変えてきた。ここまでやるなら今後真由の過去語りや浄化のシーケンスが必要になるだろう。全くのオリジナル展開。誰にもネタバレができない世界になった。単純に楽しみだとは言い難い、気になるとしか。

と、6話は盛沢山の内容だった。プール、就職セミナー、優子センパイたちも登場してくれた。葉月が保育士を目指すと。うん、葉月のような先生がいたら親としても安心だよね。久美子は、音大音大言われたと思ったら今度は先生への圧が(笑)。本人は中々しっくり来ないようだが。焦るだろうなぁ。