ガールズ&パンツァー劇場版 × 極爆上映@立川シネマシティ

ガールズ&パンツァー劇場版 × 極爆上映@立川シネマシティ】

 2015年11月に劇場公開されたTVアニメの劇場版、不定期ながらも2018年8月現在公開が続けられています。ガルパン劇場版の厳密なロングラン記録としては377日だそうですが、ここシネマシティでは ことある毎に何かと理由をこじつけて上映してくれるので、一観客としては継続しているという感覚で捉えております(笑)。当然「3周年だ!まだまだやるぞ上映」はあるでしょうし、そんな3周年など待たずとも、そろそろ観たいな、と思った頃にやってくれるんですよね。期待してます。

info.cinemacity.co.jp

 ところで、「立川シネマシティ」は、東京都立川駅北口方面にあるシネコン施設で音響や映像に凄く力を入れている地元の映画館です。レパートリーは普通に話題の新作をベースに、独自チョイスによる期間限定の名作モノや音楽、演劇モノの上映をやっています。

 通常の上映スタイルに加え、アクション物や音楽モノを中心にこだわりの音響設備で「極上音響上映」「極上爆音上映」するというスタイルでの上映が売りになっています。ざっくり言えば、前者は音楽モノをより良い音で楽しめる音響調整、後者は重低音を含めて体で迫力を体感できるような音響の調整がなされたものです。ちなみに、シネマシティでは各上映ホールを「スタジオ」と呼ぶのですが、そういう所にも気持ちが表れています。

 この爆音上映、そして、ガルパン劇場版こそが、映画は映画館で<体験>するのが面白いんだという事を教えてくれました。

 2016年も後半のある日、たまたまシネマシティのサイトで目にした「極爆上映 ガールズ&パンツァー劇場版」の再上映ニュースが、ときどきWebで目にしていた「立川のガルパンは凄い!」という噂を記憶の中から呼び戻しました。凄いって一体どういう事なの?と妙に気になってしまい、TVシリーズを見たこともない状態で劇場に足を運んだのでした。今思えばただの気まぐれですね。

 ちなみに、極上とか爆音って普通の上映と何が違うのでしょうね。音がデカくて煩いだけなんじゃ?ちょっと違います。簡単にいうと、バンドのライブをテレビで見るか会場で体験するか、という事であり、花火大会をテレビで見るかその場で体験するか、というイメージです。家庭でいくら音響設備を強化しようとも再現不可能なものがそこにはあります。

  爆音であれば何でも良いのかというと、なんか単に爆発音が大きいだけだったな、という感想を持つ映画もままありますし、音響とアクションのダブルの迫力で息するのも忘れてしまいそうな作品もあります。どの作品がどうだと言うのは人の好みによると思いますが、後者のような作品との出会い、それこそが求めているものです。

  その点ガルパン劇場版は多くの人に相乗効果を発揮する側の作品であると感じさせてくれる作品に違いありません。

 初めて見た冒頭シーン。発砲音が鳴り響き、風を切って着弾する、カン、カン、ドーーン。なんじゃこりゃ(笑)、何か分からないけどニヤニヤしてしまいました。主戦場となり崩壊する大洗の街並みにドキドキ。巨大な砲弾の大爆撃に恐怖を感じ、各戦車のトリッキーなアクション、特にラストの迫力スピードアクションでは口ポカーンという状態でした。

 

 これは面白い!

 

 これはたまらん、ガルパンはいいぞ。そう言って何度も何度も見に行く人を、ガルパンおじさんというらしいです。そんな中には、3桁回は観たという人もいるらしいです。冗談にしか聞こえないですが。そんなのと比べたら10回位?鼻で笑われるレベルですね。精進あるのみです。

 ちなみに、シネマシティの有料会員になると平日1000円、休日1300円です。お財布にも優しいのです。

 

 さあ、楽しいよ、行ってみよう!

 

  とは言っても、何だかんだ言って美少女アニメの部類なので敷居は低くはないですかね。「興味はあるけどねぇ、、」まあ、分かります。また、次のような、いかにもな世界観。これを当時 ”今期の新作アニメ紹介” で読んで、私はガルパンTV版を視聴候補から切ってしまいました。

・美少女が戦車に乗って戦う

戦車道と呼ばれて華道や茶道と並ぶ大和撫子の嗜みとして認知されている世界(wikipedia)

 ただ、今では次のような事が分かりました。敬遠するようなものではなかったな、と今は思います。

・おじさんが大好きなスポ根ものに近い。普通に楽しくみていられる。

・世界観はぶっ飛んでいるが目くじら立てずそんなもんだと思っとけば丁度いい。

・ストーリーはとてもストレートで気楽なものだ。

 ・戦車は実在のものがベースになっていてメカものとして凄く見応えがある。 

 ・劇場はおっさんであふれている。

 

 そして、劇場版では最初にTV版のストーリー紹介があります。初めての人大歓迎です。たくさんの登場人物がいて分かりにくいのですが、制服で仲間かどうかくらいの区別をしておけば良いでしょう。

 序盤はTV版で競い合ったライバル達(戦車道の高校全国大会)が二手に分かれてのエキシビジョンマッチが描かれていて、その後、問題が発生してその解決のために、新たな相手との試合を行うことになる、とかいう感じのストーリーです。

 

  そういう細かい部分は置いても、単純に戦車がガンガン動いて迫力のアクションを繰り広げる、それだけで楽しめる作品だと思うのです。

 

 劇場の煽り文句も見てやってください。一番下の辺りです。

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 ガルパンは完結に向けて「最終章」なる全6話構成のシリーズが展開中で、現在第1話が公開されたところです。最終と聞いた時、終わっちゃうんだー、と何やら寂しい感じがしたのですが、ペースを考えると、1話が17年12月。2話が19年6月予定。完結するには5年も6年もかかりそうな?雰囲気です。

 また、TVシリーズの音響を強化して2時間にまとめた総集編が18年9月29日から上映予定です。これとセットで見れば、劇場版も安心して楽しむことができるという寸法です。

 

まだまだ楽しめそうですね!