ブルージャイアント リバイバル上映

例によって記載途中で放置しすぎて2023年を越してしまった。2023年は良いアニメ映画がたくさんあって、次々に面白い作品で記憶が上書きされていき、年初に公開されたブルージャイアントは「あ、そんなものもあったな」という不利な位置づけ(^^;) 。10月下旬のリバイバル上映も、年末にかけての良作ラッシュでまた上書きされていき、、ということなのだけど、、このリバイバル上映は良かったな、という話。

CGの表現に難あり(個人の感想です)と感じられたアニメ版ブルージャイアントだったが、ブルーレイが発売されるにあたり約200シーンがブラッシュアップされたという話を聞いて、その内にわれらが立川シネマシティがリバイバル上映してくれるから楽しみにしていよう、と思った。ただそれは、他にも色々面白い映画が続々と上映されていく中、ブルージャイアントの事などとっくに忘れてしまった頃、半年だか1年後くらい先の事だろうと。でもそれは嬉しい誤算で、ブルーレイ発売とほぼ合わせてのリバイバル上映が公式主導で大々的におこなわれる流れになった。シネマシティでも当然(?)上映され、期間限定ということで都合付けにくかったけれど何とか参加できた。

どこがブラッシュアップされたのか、記憶力には自信がないので指摘は出来ないけれど、ずいぶん見やすくなったと感じた。

 初期版で特に気になっていたのはユキノリの手の動きで、記憶ではほとんどのシーンで手がヌルヌル動いて違和感があったイメージだが、新バージョンではあまり気にならなかった。見慣れてしまって気にならなくなった可能性はあるが、あの違和感に慣れるのかというとそうとも思えないので改善されているのだと思う。テクスチャの質感が少しアニメ調になったような気もして、そういう見た目で紛らわされているだけなのか、動きにも手が入れられているのか、分からないけれど。

 大の演奏シーンは、あまり違いを意識する事はなかった。元々寄りのシーンではそれほど違和感がなかったし、全身が写るくらいの画角になると、ヌルっと感が出てくるのは新バージョンでもそれほど変わっていないような気がする。

 玉田の場面も、遠めのシーンにヌル感が残っているのは同じ。ただ、寄りのシーンの迫力が凄い。特にラストのドラムソロはいい感じにアニメチックにスピード感を出してきていて、音と同期したテクニカルな動きと相まって非常にカッコいい。観ていてうなってしまった。旧バージョンとの比較は良く分からない。元からこんな感じだったような気もするけれど、今まで以上に心動かされたと思う。一点だけ、スピード感のないバスドラのビーターの動きを手直ししていれば完璧だったと思う。

 手直しされているとは言えCGに難癖をつけてしまうけれども、何度見ても面白いなと思う。特に自分にとっては玉田の活躍がツボ過ぎて大いに泣けてしまう。あの玉田推しのおじいさんとまさに同じように、きみの成長を楽しみにしている、という感じで、その悪戦苦闘の経緯も見ているものだから、涙なしにはいられない。Good Job!

新バージョン、観に行ってよかった。