アバター・ウェイ・オブ・ウォーターは前作鑑賞前提だった

2022年最後の映画鑑賞は、アバターの2作目、ウェイ・オブ・ウォーターで締めることになった。前作を見ていない状態だったので心配だったものの、何とかついて行けるに違いないと高を括ったのが大間違い、結果としては消化不良しまくりで何とも後味悪い締め括りとなってしまった。

 

細かく言えば、元々は人間だった人が青い原住民(ナヴィというのかな)になって(転生した?脳移植?改造人間的な?VR的な状態?)、攻めてきた地球人と戦って退けた、というのが1の粗筋というレベルの前提知識で何とかなるだろうと思い、臨んだ。

 

ネタバレも意識して事前情報もあまり仕入れなかったのが仇となった面はあるが、情弱乙ということになるか。

 

序盤の説明で分かったのは主人公が原住民と結婚して家族ができて溶け込んで生活しているという事で、突如として現れたスカイ・ピープルって何?何故主人公目掛けて襲ってきているかもよく分からず、おそらく前回は人間だった敵方が、侵攻失敗の課題となったフィジカル面を強化するためナヴィとなり再度侵攻してきたのだろうなぁ、と想像するも詳細は不明。単に悪い軍団が攻めてきた、くらいのイメージで観る事になる。

 

結局、2の展開がほとんど理解できず、単に映像が凄い映画という印象で終わった。もっと言えば、美しい海の映像が、環境映像のようでリラックスしたのかラストに掛けて睡魔に負けてしまった。どうやって敵を退けたのかすっぽり抜け落ちてしまった。

 

なぜ前作を見てもいない本作品を観たいと思ったかは、常々IMAXというものを一度体験してみたかったというベースがあり、そこに最高レベルの映像技術とみられる本作品が相応しいと思ったこと。気になった事はなる早で済ませてしまいたいという性分もあり、年末の忙しい時に行きましたよ。寝不足の上、片道16kmの立川TOHOシネマまでチャリンコを飛ばしたこともあり、体力的には余裕がなかった。

 

上映環境としては、IMAX + 3D + HFRの上映だったのだけど、映像は確かに凄かった。特にごく自然に3D映像が目の前に広がる様は驚く他ない。実際の視界よりも立体的に見えるので、そういう見え方も面白いというか、頭がいい意味でクラクラするというか。以前に見た3D映画は、レディプレーヤーワンだが眼鏡の上に3Dグラスをしている状態で時折見難くなるなど、多少気になる瞬間もあったイメージだが、今回の映像は非の打ちどころもなく自然に感じた。見え方については劇場の違いもあるのかは分からないが。

 

また、一部の実写シーンを除いてフルCG映像になると思うが、もはや実写と変わらぬリアリティがある。奇妙な造形のクリーチャーが多数登場するが、それらは目の前に実在するものだという感覚であり、頭脳がパニックになるほどのインパクトがあった。

 

内容は後々補完するとして、最高品質の映像を体験できたという意味では十分元は取ったと思う。ただ、映画として面白いかは別の話だなぁ、という感想だった。

 

なお、IMAXは確かに迫力があった。通常のスクリーンは横長なのに対して、正方形に近く劇場の上から下までスクリーンが広がっている。予告編を見ていると人間が大写しになるシーンなどは特に迫力があった。ミッションインポッシブル新作のメイキング映像が流れたが、トム・クルーズがバイクで崖に飛び込むシーンの撮影場面で、上から崖を見下ろす映像には股間が縮み上がるような迫力があったりと、アバターの本編映画以外にも色々と楽しめる部分は多かった。