ぼくのかんがえたアニメベスト3

 

リコリスリコイルの魅力や感想など】

2022年夏アニメのリコリスリコイルは、原作のないオリジナルアニメでありながら人気爆発状態にあるようだ。twitterのフォロー数が記録更新とか、海外でも人気ランキング1位だとか、前期のSPYxFAMILYの盛り上がりどころではない様子を見せている。かくいう自分も当初ノーマークだったが、2話までの好評判に興味を持ちdアニメストアの配信で視聴して結果ドはまりした。

 

自分のアニメの趣向は近年日常系の文学作品ぽいものがメインになっていて、異世界とか女子高生がドンパチしたり剣や魔法で戦うような作品が興味の対象から外れる傾向だ。しかし今オタク心を相当揺り動かされながらリコリスリコイルを毎週楽しみにしている。こういう気分はとても久しぶりだと思う。失った感受性を取り戻してくれたリコリコは素晴らしいアニメだ(笑)。

 

本作はキャラクターの魅力がほぼだろうと思っている。

主人公・錦木千束(にしきぎちさと)の大らかさと軽口から一転、ガン+格闘アクションシーンの表現がたいへんカッコ良くて見ていてワクワクする。不殺を貫きながらのアクションに見応えが宿っているだろう。殺傷能力がないペイント弾のようなものを発射するピストルが千束の武器で、命中精度が低い・威力が弱いというデメリットをカバーするために相手の至近距離まで接近して撃ち込む必要があるという設定だ。敵の銃弾をかわしつつ敵の懐に到達できる能力の正体は、相手のわずかな動きから発射のタイミングや弾道を読むことができる洞察力であり、通常の銃撃戦で相手の弾が当たる事はない。

千束の能力(能力と言っても魔法とか神秘的な力ではない)は、分かりやい例えを出すなら「リングにかけろ」の志那虎一城の"神技的ディフェンス"のような防御力だ。神技的ディフェンスは剣の達人でもある志那虎が最小限の見切り動作で相手のパンチを避ける技で、相手のパンチが顔をすり抜けるような表現がされる。一方千束のアクションは相手の銃弾を紙一重でかわすもので、敵弾が顔面を掠めて髪の毛を散らす様は何度も見返したくなるような良い動きだ。至近距離からペイント弾を敵の急所に連射しノックダウンさせていくのだが、志那虎で例えるなら神技的ディフェンスからのローリングサンダーもしくはスペシャローリングサンダーでフィニッシュ、ということだ。*1

トリッキーでスピード感があるアクションシーンが要所要所で発生し、手に汗を握る。

ここに、井上たきなというバディが加わる。本作の導入部で、任務中のスタンドプレーが原因で所属していた治安維持組織の本部から千束のいる支部の喫茶店へ左遷されてきた。受け入れがたいリストラを食らいクールでつっけんどんな態度を取っていたが、千束の実力や愛情に触れ心を開いていった。ツンデレと化したたきなも相当な引力を持っており、たきな推しという意見も目立つほどだ。二人の心温まる日常パートはそれはもうニヤニヤと笑いながら見る事ができるだろう。その他、魅力的なキャラが目白押しである。例えばハッカーのくるみちゃんはかわいカッコいい。何歳だキミは?と突っ込みたい。

アクションシーンと日常パートとのギャップ萌えが破壊力を持っているだろう。千束は口調や行動が軽いため見紛いそうになるが、頼りがいがあって愛情深く前向きな気持ちのいい性格をした人物だ。組織から追い出されて傷心のたきなを導き外の世界に居場所を作った。たきなはしっかりキャラで おバカな言動をする千束に突っ込む役割だが世間知らずでポンコツな一面を持つ。時折乱れるたきなの挙動が視聴者の心を鷲掴みにした事は言うまでもないだろう。仲良い千束とたきなの絡み、喫茶リコリコ(日常パートの中心地)メンバーの絡みが軽快で微笑ましい。

 

本作の魅力の核心は、千束が幼少期は殺人マシーンでもあった描写もあるが色々あって今では清々しい側に吹っ切れている点に感じる尊さにあると思っている。こういうキャラクターは割と珍しい印象だ。一時、千束の闇落ちという予想を良く見かけたことがあったが正直イメージがつかなかった。闇落ちくらいしないような単調なストーリーなら駄作認定するというような意見もよく見かけた。いやいやいや、闇落ちしないからこそ魅力的なのだと言える。そもそも闇落ちこそ今時のありきたり展開であり、そんな事になったら自分は逆に寂しく感じてしまっただろう。

 

キャラ重視で見れる人間からすると、このような視点で大いに楽しめている。オリジナルアニメという事もあるだろう、登場人物の描写に重点的に話数を使った。だから世界観の表現だとかクライマックスの事件に対して展開が早く、掘り下げ切れてない面も多々あるようには感じる。また、ラスボス真島さんの活躍周りで「えっ、そんなんでいいの?」と思う部分もあるが、破たんや矛盾している訳でもなく、目くじらを立てる程の事はないと感じる。ストーリー重視の人からすると物申したくなるというのも分からなくはないが。両方あればあるに越したことはないが。

 

長くなってしまったが、リコリスリコイルの感想が主題ではなく、以下、やっと主題に近づいていく。

 

【信者VSアンチにみる、作品を評価することに思うこと】

自分が好きで登録しているyoutubeチャンネルで、本作のある回の感想動画のコメントに、信者とアンチの醜い言い争いがあった。信者の言い分は、リコリスリコイルは俺のベスト3に入るほどの傑作であり、アンチの主張は、ツッコミどころだらけでありきたりなストーリー、キャラだけの駄作であるとのことだった。比較対象としてメイドインアビスの完成度を挙げている。アンチの主張にも大概な部分はあるが、この信者の主張はかなり醜いと感じた。主な2つの言い分は2点。

① 自分は今までxxxやzzzのような名作と言われるアニメを多く見ている。そしてそれらを評判どおり名作であると認識しているのだから、そんな自分が傑作と認定するリコリコは傑作である。

② リコリコが名作である事は売り上げが証明している。売れている事が正義だ

確かに駄作が売れる訳はなく、過去の名作を体験した上での審美眼はあると思うので一見リコリコが良作であるとの判定はさほど間違えていないようにも思えるが、①と②の判断基準はお互いに矛盾している面もあるだろう。信者はアンチが挙げたメイドインアビスを②を理由に所詮リコリコより格下だと断言した。グロいだけと。感覚的にはこのような判断を下す審美眼には胡散臭さを感じる。ならリコリコの良さも疑わしい。売れているけれど個人的に面白くない作品などいくらでもある。逆もある。そもそもリコリスリコイルとメイドインアビスは比較して優劣がつけられるようなものではないだろう。

 

岡田斗司夫がやっているように、作品の表現力のような技術面、シナリオの完成度、その他 素人にはよく分からない基準を設けて点数化し上下を付けるという事はできて一定の説得力もある。しかし、あるレビュアーの採点はそれを見て自分の趣味を認めてもらったというように受け取り一喜一憂するものではなく(してしまいがちだけど)、その人がこの点数を付けるという事は自分にとってその作品はどう感じられるだろうか、という形で参考にすることが正しい活用方法に違いない。そういう意味で前提をはっきりさせて点数化する岡田斗司夫の動画は非常に価値があって面白いものだと思う。自分の趣味をあたかも正義のように垂れ流す多くの動画とは一線を画している。

己の趣味を正義だと垂れ流すことすら個人の勝手という考えもあるが、そういう主張をするような人物は考えの違う者への人格攻撃や制作側に対する罵倒に走りがちと感じる。そういう行為は思いもよらない形で何らかの害を生み出しているに違いない。

 

【ぼくのかんがえたアニメベスト3】

もしアニメ作品に絶対評価を下せるとしたら、それは自分の中で、だろう。このありふれた信者vsアンチのやり取りを見ているなかで、信者の「自分のベスト3に入るほどの傑作」という部分が少し気になってしまった。自分もリコリコの信者であり、ここ最近のアニメの中ではトップクラスのハマり方をした。もしかしたら、自分にとってもトップ3くらいの位置づけになるかも知れない。本当か?軽く想像してみた。

 

揺るがないもの

1位 リズと青い鳥

2位 シンエヴァンゲリオン

シンエヴァを見た時順位が揺らいだ。今も優劣はつけにくい。オープニングから圧倒的な画のカッコよさは健在だったし、なにより第3村のシーケンスがとても感動した。真っ白になったシンジを温かく受け入れるかつてのクラスメート、シンジを見守るケンスケの穏やかさ。あの状態から立ち直るシンジの強さ。「なんでそんなに優しいんだよ」というセリフには声が漏れた。

3位 なんか決めれば決まるかも

4位 なんか決めれば決まるかも

突き詰めれば3、4位には何かタイトルを置けるだろう。でも今は思いつかない。

5位 特に好きで面白かったもの。同率5位が色々あるだろう

6位 普通に好きで面白いもの

 

自分の中でリコリコより面白い可能性があるものは何だろうか。整理できていないが多少思い浮かぶものはある。

最近ついに初代ガンダムを通して見た。これは相当面白かった。ただこの辺は比較するには大物過ぎるし古い作品で心の奥の地層みたいな存在。他と比べてランキングするには扱い難いのでちょっと除外したい。レイズナートップをねらえ、ナディア、銀河英雄伝説、などなど

リコリコの世界観の深堀りに対する不満は潜在的サイコパスと比べているかも知れないが一長一短ある。涼宮ハルヒの憂鬱SHIROBAKO凪のあすから、明日ちゃんのセーラー服、ああ、シュタインズ・ゲートは暫定3位にしても良いか。

などと考えると、リコリスリコイルは5位グループの候補になりそう。5位グループというとイマイチな言い方だが、相当好きなものが入る位置づけだ。思うに、好きのレベルを10段階くらいに細分化しないと表現できないような気がしてきた。

 

書きながら、響けユーフォニアムを忘れていた事に気づいた。これは3位だ。ん?しかし。例えば、全ての記憶を無くした自分が居たとして、リズ、エヴァ、ユーフォの内のどれか1つだけが見れるとしたら、ユーフォを取りたい。3期への期待も含んでいる。じゃあユーフォが1位なのでは?うーん、それもなんか違う。自分でもイマイチ頭の整理ができていないようだ。それほど好きなタイトルの順位付けをするのは難しいということだろう。多面的な思い入れがあるから一概には決められないのだろう。

評論家でもないし深く考えまい。

 

結局、こんな長文で何が言いたいのだろうという状況になってきたところで、タイトル回収すると、

「ぼくのかんがえたアニメベスト3」

1位 リズと青い鳥

2位 シンエヴァンゲリオン

3位 響けユーフォニアム

京アニ山田尚子というべきか)信者乙(笑)

 

以上。

 

*1:ところで少し脱線すると、リンかけの志那虎との類似点は書きながら気づいたものだが、リコリコにハマった事と無関係ではないかも知れない。リングにかけろ聖闘士星矢で有名な車田正美のボクシング漫画だ。少年ジャンプで連載していてボクシングブームを巻き起こしたほどの超人気作で、当時の小学生は誰もがリンかけごっこをしただろう。そこで人気だったのが主人公クラスの高嶺や剣崎らを差し置いて志那虎だ。いぶし銀という通り名で中学生なのにオッサンの様な風貌だが何といっても渋くて強いという魅力的なキャラだった。"ごっこ"では神技的ディフェンスで相手の攻撃をキャンセルしてからのスペシャローリングサンダー(0コンマ数秒の内に左腕一本で相手の5か所の急所を打ち抜く。しかしごっこではスローに5発打つ)で相手はKOとなる。中島君というSRTがうまい友達がいて志那虎役は大抵彼に取られる事になり内心羨ましかったという記憶がある。・・・上でも述べたようにアクションに共通点が感じられる。三つ子の魂百までと言うが、この熱い気持ちが無意識の内にリコリコの視聴に蘇ったという可能性は高いだろう。

【メガドライブ ミニ 2発売決定 第5弾タイトル発表】

昨夜、ついにメガドラミニ2のタイトル第5弾発表がありました。

(ん?昨夜?気づけばひと月近く過ぎている。。。)

www.youtube.com

 

3時間オーバーの発表会で何事だ?と思ったのですが、なかなか盛り上がる内容で終始楽しい内容でしたね。

 

発表されたのは、次の16(?)タイトル。

通常タイトル

 ・スタークルーザー

 ・ナイトトラップ

 ・魔法の少女シルキーリップ

 ・グラナダ

 ・エクスランザー

 ・新創世記ラグナセンティ

 ・ミッドナイトレジスタンス

 ・チェルノブ

 ・炎の闘球児 ドッジ弾平

 ・キャプテン翼

 

ボーナスタイトル

 ・スーパーロコモーティブ

 ・パーティクイズMEGA Q 2022

 ・パーティクイズSEGA Q

 ・でびとぴー

 ・二人でぷよぷよSUN

 ・スペースハリアーII + スペースハリアー

 

ボーナスタイトルは1-2本だろうと思っていたら、止まらない止まらない。後ろのパタパタパネルが下に動いて新しい枠が次々に出てくるのには笑いました。

 

最後の発表ということで、メガドラらしいタイトルが揃っていたし、寸劇やゲストを交えながらの凝った飽きさせない内容でした。満足。

 

以下感想が続きます

スタークルーザー

https://sega.jp/mdmini2/assets/img/title/img-star-cruiser.jpg

 

 きた!ぜひ入れて欲しいと思っていたタイトルだが、プロジェクトEGGで配信されているものは入らないだろうと諦めていたが、やっぱりメガドラ筐体で安定して遊べるというのは嬉しい!

悪の組織VOIDを倒すために愛機スタークルーザーで銀河を駆け回るというSF宇宙アクションアドベンチャー。宇宙のSFロマン溢れる舞台設定とストーリーを軸に ポリゴンで表現された3D空間を移動し、敵とのバトルは3Dシューティングでなりきり度100%で熱くなれる。シューティング部は非常にやり応えがあり(率直に言って難しい)、クリアしたときの達成感をもたらす一つの要素ではあるのだけど、時々沸き起こる「またスタークルーザーをやりたい」という軽る目の熱意をかき消すに十分なトラウマとして記憶に残っている。要は今までクリアした事は一度しかないのだが、本作はメガドラの傑作として心に刻まれている。収録バンザイ!

 

ところで、一連の発表中で興味深いワードがある「テラドライブモード」。テラドライブというのは かつて存在したメガドライブのゲームが遊べるDOS/V互換機PCで(一度大学の売店に入荷した姿に感動した事があったがさすがに手は出せなかった)、メガドライブと比べて動作周波数が速く性能が高かった。移植を手掛けるM2さんがテラドライブの高速動作モード(テラドライブモード)も再現していて、メガドラミニ2でもこのモードが活躍している。スタークルーザーテラドライブモードに対応しているらしい。

 

スタークルーザーのシューティング部が難しい要因に処理落ちの激しさがあると思う。これはオリジナルのPC版からの特徴である ポリゴンによる3D空間描写だが、メガドラには重たい処理で場面によってはカクカク状態になり「弾が当たらねー」だのという現象が起こっていた。テラドライブモードによってアクション部分の快適さがアップするのだから、今回スタークルーザーに再挑戦する意欲は爆上がりということになる。

ちなみに、メガドライブの周波数は7.67MHzでテラドライブモードは10MHz のようだ。約1.3倍速くなる計算。一見大したことなくも思えるが、かつてレトロ時代にマイコンのクリスタル(クロック周波数を供給する部品)を交換してスピードアップする改造をしていた。PC6001mk2を元の4MHzから6MHzに交換すると、スペースハリアーの豆腐のゆっくりした動きがヒュンヒュン動くようになり大変エキサイティングできた。そういうことが、今回スタークルーザーで起こる。

 

また、メガドライブ版のスタークルーザーは音楽がとても良い。今でもサントラを楽しんでいる。サンプリング音をうまく使ったロック調の曲が戦闘シーンをスリリングにしてくれるし、宇宙の穏やかさ、ワープに向かう緊張感、不穏な状況、それぞれの場面をしっかりと盛り上げてくれる。そして壮大なエンディングは達成感を増幅させてくれる心地よい余韻を残す名曲だ。

www.amusement-center.com

 

ナイトトラップ

いかにもB級ぽい印象があり当時はスルーしていた。メガドラミニ2騒動の中で収録予想されているのを良く見かけたため改めてチェックしたところ、監視カメラ越しに悪者を撃退し女の子達を助けるという、なんと面白そうなゲームだろうかと再認識し、このゲームをやりたくなってしまった。そんな時 行きつけのハードオフに1,000円弱で売っているのを見つけ一瞬手に取ったものの、ナイトトラップはミニ2に入る可能性を感じたので売り切れると嫌だが一旦踏みとどまった。結果的には無事収録が決定して一安心。

 

魔法の少女シルキーリップ

グラナダ

ついに日本テレネットウルフチームのゲームが発表された。シルキーリップは遊んだことはないがメガCDを代表するソフトの一つと認識している。当時も相当インパクトがあって手は出せなかった。アニメ好きの自分にとっても こっ恥ずかしさが勝ってしまうという雰囲気だったので ミニ2にもさすがにこのゲームは入らんだろうと思っていたけれど、めでたく収録されることになった。ゆみみみっくすや他のCDタイトルが入れられなかったので奥成さんがヤケっぱちで選んだのではないか、と失礼な想像をしてしまった(笑)。
グラナダも遊んだことはない。そもそも自分はウルフチームのゲームをやった事はない。収録を推した理由はメガドライブへの貢献に対する尊敬の気持ちだけである。アクションだったらFZ戦記AXISの方が良いんじゃ、と内心思っていたが、今回改めて調べてみるとグラナダの方が緻密で良くできたアクションゲームそうだと認識した。世の中の評価は伊達じゃないと。楽しみ。

 

エクスランザー

当時はこのゲームの存在を知らなかった。名前は聞いたことがあるような…というレベル。近年 Youtubeで「メガドラの名作ゲーム」的なタイトルの紹介動画で知った。

メガドライブミニ1のダライアスもそうだが、最近の新作ゲームを見るたびに思うが、グラフィックスや音楽がやけにクオリティーが高いように感じるのは気のせいだろうか、ということ。メガドライブってこんなに綺麗で立派な色/音が出たっけ?と思う。作る側の技術が開発環境含めてパワーアップしているという事なのだろうけど、実は実機で動かないんじゃ?と言いたくなるような驚きを感じる。

話が逸れたが、このエクスランザーも動画配信を見ると驚きのグラと動きをしている。自機やボス敵の動きが尋常ではないし絵が美し過ぎる。調べてみると、メガドラ基本スペックは64色同時発色だが、ソフトによっては表示モードを駆使したり、パレットを動的に変更するなどで同時発色数を増やしているものがあるとのこと。そういう工夫自体はどのハードでもやっている事なのだろうが、メガドラが128色表示であれば覇権を取れたのではないかと妄想してしまう。どれだけメガドラのグラはショボいとバカにされたことか(被害妄想のような気もする)。

ゲームとしては操作にクセがあり人を選ぶ難しさらしいが、これはぜひ遊んでみたい一本。

 

新創世記ラグナセンティ

これもやった事はない。まあ学生の身分でそうそうソフトを買えないので、隠れた名作みたいな所には手が届かない。本ソフトはメガドラにもRPGを充実させようみたいなプロジェクトの一環と言ってたかな。そういうプロジェクトに対する良いイメージがあまりないのもある。改めて見てみると、ゼルダの伝説っぽさ満点の良くできた作品に見える。当時、SFCは敵でクソと考えていた中でゼルダの伝説は素晴らしいゲームと思っていたので、それを参考にしたのなら面白いのではないか。

 

ミッドナイトレジスタンス

このゲームが入るだろうと予想(希望)してみたけれど、未プレイのゲーム。SFC魂斗羅スピリッツをイメージしていた。当時、SFCは敵でクソと考えていた中で魂斗羅スピリッツは素晴らしいゲームと思っていたので、チェルノブと並んで入って欲しいなと。しかし改めて配信動画でみてみると、結構モッサリした感じの大雑把な動きをしているようだ。どっちかというとファミコンに近いか。でも評判はいい(?)、この手のゲームは演出が熱ければOKでしょう。勢いが大事。楽しみ。

 

チェルノブ

メガドラミニ1で何故入らなかったかという名作。電源を入れると「ザッザッザッ」と奥からチェルノブが走ってきて、ファンファーレと共にバーーンと登場する。否応にも「これは凄いゲームに違いない」と理解するに十分な説得力を見せつけられるタイトル画面。チェルノブの世界観に引きずり込まれるだろう。ストーリーの後ゲームがスタートするとまず異様に書き込まれた背景にド肝を抜かれる。アーケードの移植だがメガドラ版を見てからアーケードを見るととてもシンプルに見える。アーケードは古いゲームだから比べてもしょうがないが、驚きポイントの1つ。そして緻密な動き。主人公チェルノブの走る姿は1ドット単位の滑らかな動きをしており、独特のヌルヌルと走るモーションと独特の操作感と合わせて特大のインパクトを受ける。初めてみた時には「うっわ、なんだこの動きは!!」と誰もが声を上げるだろう。そして音楽。各ステージ、前衛芸術のような煌びやかな背景とクセの強いデザインの敵キャラがバラエティ豊かに登場するが、雰囲気にベストマッチした音楽がステージを盛り上げる。BGMもエキセントリックなボーカル(?)が入っているなど相当なインパクトを持っており、注目ポイントの一つだ。

難易度はとても高いと思う。当時クリアするのに相当な時間をかけた。やり切った感で満たされる中、解釈の難しいエンディングが流れ、「うーーーん」と暫く腕を組んで考え込んでしまった。最初から最後まで気になってしょうがないゲームだ。

 

炎の闘球児 ドッジ弾平

キャプテン翼

なんか面白そうだ。特にキャプテン翼はストーリーの続きが気になる。。

 

ボーナスタイトル

スーパーロコモーティブはアーケードでも見たことがないが、見た感じとても面白そうだ。発表会でプレイした人がちょっと下手であり、さっさと自分にやらせて欲しいと思った。1980年代前半頃のレトロなアーケードゲームには単純だが中毒性の高いゲームが色々あった。スーパーロコモーティブもそんなゲームのように見えてとても楽しみである。

クイズメガQは、改めてメガドラミニで遊んでみたところ、クイズ番組風でなかなか面白かった。ただしモードによってはCPUの反応が速すぎてゲームになってないような。基本的に人間同士で楽しむゲームなのだろう。二人でぷよぷよSUNも、対戦相手がいない人からするとちょっと寂しいけれど、相手がいる人にとっては良い移植だと思う。

スペースハリアーは、食傷気味というのが正直なところだが、どの機種でも登場する形式美ということで納得。そもそも無いよりはあった方がいいに決まっている。おまけである事を忘れてはならないだろう。それを忘れると劣化移植とか不満を持つことになる。何だかんだ言っても、メガドラのスペックに乗せたスペースハリアーという事で発表会を観ている時には盛り上がった。あ、スペックに乗せたというのは正しくはなく、拡大縮小機能を持ったパラレルワールドメガドラ(SEGA MARK5)で開発されたゲームらしい。遊び心が楽しいではないですか。

ところで、アーケードの完全移植を色んなプラットホームで遊ぶことができるご時世になっている。そんな中でアーケードの劣化移植など必要ない、という怒りの意見がそれなりにあるようだ。当然個人でどう考えようと勝手、劣化移植を入れるより他のメガドラ独特のゲームを入れて欲しいという理屈はまあ分かる。勝手だが、それが奥成さん代表とするセガへの罵倒、またそれらを喜んで支持しているユーザーに対してバカだの分かってないだのというネガティブな愚痴を垂れ流してしまいがちなのは嫌な感じがする。自分の好みが正義みたいな発言が目立ちすぎてモヤモヤする。

 

何にせよ全てのタイトルが発表された。それぞれの発表に一喜一憂したこの数か月は結構楽しかった。発売直前にまた面白い情報発信がある事を楽しみにしている。

 

【メガドライブ ミニ 2発売決定 第4弾タイトル発表】

先ほど、第4弾の発表がありましたね。

 

って、下書きのままになってましたので、投下。

www.youtube.com

 

第4弾として、次のタイトルが発表されました。

 ・エコー・ザ・ドルフィンCD

 ・ゲイングランド

 ・ソーサリアン

 ・ファンタシースター2

 ・闘技王キングコロッサス

 ・ポピュラス

 ・三国志III

 ・天下布武

 ・電忍アレスタ

 ・真・女神転生

 ・ビューポイント

 

これらのソフト自体はどれも良作で悪くない選択なのかも知れないですが、個人的に思わなくもない部分はあります。まあ、皆に対して100%満足なことはあり得ないので、当然の成り行きですが。ここで少しだけ愚痴って終わる事にしましょう。

 

ファンタシースター2の発表中にシリーズはこれだけのようなニュアンスで奥成さんが話し始めましたね。あたかもファンタシースターには2と4しかないような言いっぷりでしたね。寂しいじゃないですか。これぞ闇ですよ、闇。仕方がないから3は実機で遊んで悲しみを紛らわしますよ。

 

その後、三国志IIIの発表があり、天下布武の収録はなくなったと思って落ち込んだところで天下布武の発表があり気を取り直したのも束の間、悲しいお知らせがありました。

「残念ながらゲームアーツはこれが最後です」

まじかい。確定と考えたゆみみみっくすは無しという事ですよ。メガCDゆみみがないというのはどういう事だと思うのですが、まあ冷静に考えると主題歌とかそういうところが無理だったのかも知れないですね。世知辛いですねぇ。仕方ないから実機で遊んで悲しみを紛らわしますよ。あ、メガCD実機は壊れているのだった。修理しないと。。

 

あとは、闘技王キングコロッサスはタイトルだけは知っていましたがノーマークでした。しかしプレイ画面を見ると絵も綺麗で面白そうじゃないですか。楽しみですね。ゲイングランドも希望の気持ちはあったもののまさか入るとは思わなかったので嬉しい誤算です。ソーサリアンも同様です。歓喜です。

 

ポピュラスも良いゲームだと思うのですが、気持ちとしてはSFCのゲームですよ。要は敵のゲームですよ。友達の部屋でやりましたが難しかったですよ、、、というイメージが今でも脳裏に刻まれているようですね。入手したら遊んでそんな気持ちも成仏させてあげなければ、ですね。

 

その他も、入らないかなと思ったものが入ったりして、楽しみですね。

おまけタイトルのビューポイントは 思い入れがないので盛り上がれはしませんが、おまけとしては十分すぎる内容かと。

 

という事で、残りあと10本となりました。楽しみですね。

 

祝!! アニメ 響けユーフォニアム「久美子3年生編」TVシリーズ放送決定! 少し原作のこと

3年前のアニメ劇場版『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を見に行った際に3年生編の制作予告があり楽しみにしていたところ、京アニ放火の信じがたい事件が起こりやりどころのない怒りというか悔しさを味わわされ。京アニとしては一刻の時間をおいて劇場アニメを中心に始動し始めたようだが、ユーフォの続報はなかった。それでもいつか再始動するまで何年でも待ちますよ、という気持ちでいたところ、ついに続編の予告が発表された(もう随分前の話になりますが)。公式の満を持してのツイートを見て号泣するしかなかった。本当に素晴らしいことです。よくぞここまで来てくださった。お疲れさまでございます!

 

anime-eupho.com

 

 

素晴らしいのは続編の内容。

・2024年「久美子3年制編 TVシリーズ

・2023年「アンサンブルコンテスト編」

とのこと。以前の続編制作決定の発表は3年生編だけの予告で、どのメディアかは不明で、昨今の流れでいくと劇場版として作成されるのではないかという点がすごく懸念だった。なぜなら2年生以降の話は劇場版の2時間程度ではまとめ切れないという原作の構造が完全に制約になっていて、京アニが得意なアレンジして短くまとめるというレベルの問題ではなくなっている。2年生編の誓いのフィナーレはまだギリギリ映画としてまとまったとは思う。低音パートの新入生という割と少人数の人間関係に絞り、久美子と奏との交流を中心に話を盛り上げられた。ほぼ平行して『リズと青い鳥』という傑作も上映されたので気持ち的に収まっていた面もあるかも知れない。それでもドタバタしていた感はあって少し肩透かし感を持ってしまった。

対して3年生編では久美子が部長になり部レベルの話になる。部全体に発生する出来事、久美子自身に降りかかる問題の先にクライマックスでの感動がある。さすがに原作を詳細に表現はできないのでそこは京アニの腕の見せ所だが、少なくともTVシリーズ12話以上の丁寧な描写は必要だと考えられる。

・・・という懸念は今回の発表で払拭された。制作される方から見れば 上のような素人指摘のような事は当然身にしみているはずで、当初からTVシリーズを見据えていたかも知れないし、一旦仕切り直してより良い形(TVシリーズ)で進められる目途がついての発表なのだろう。2024年というと2年ほど先の話だが、何年も待ちますよと納得した身にとってはそんな先ではない。2023年に番外編を出してくれるし、最近のアニメ事情はすばらしく、毎期何かしらもの凄く面白い作品が発表されるので、それらを楽しんでいる間にすぐ2024年になるだろう(歳はどんどどんとっていくけれど笑)。

 

ついでに原作の話。

アニメ派で原作には興味がないというコメントを時々見かけるような気がする。凄くもったいない。原作はアニメと比べると初期は淡々としている面があったと思う。アニメでは表現されない吹奏楽の蘊蓄とかを知れるようなそういう位置づけで読んでいた。それに対してアニメでは画の構成や声優さんの演技も含めての心情表現が豊かなところに魅力があり引き込まれる。例えば再オーディションのシーンは、出来事自体もショッキングだけど、優子センパイが泣き叫ぶところで文字通りの優しくて気立ての良い子だと理解でき、気持ちが持っていかれるという好きなシーンなのだけど、原作だと割と淡々としている、というようなギャップはあった。

しかし、想像するに、原作もアニメから影響を受けていると思う。後半になるとそういう淡々とした見え方が少なくなり、アニメとのギャップも縮まってくるように感じる。淡々としていることが悪いという訳ではないが、お互いに影響しあって一体感が出ているという良い状態になったと感じる。だからアニメ派にも違和感なく入れる2年生とか3年生編から読むのもアリだろう。気に入ったら他の巻も読んでみると面白いと思う。番外編はサブキャラ達への深堀りがあったりで面白いし、立華高校マーチングバンドへようこそ などはぜひTVシリーズでやって欲しいくらいの良作だと思う。

 

部長になって久美子の世界が広がる。いつものように、いやこれまで以上の問題が発生する。どうなる北宇治。どうなる久美子。最終的な北宇治高校の結末が本のページをめくった所で発表される。思わず嗚咽と涙で読み進められない状態になった。これほどの感動をもたらすまでの久美子の工程はとても映画の尺では表現不可能。TV版だとしてもこの傑作な原作をうまく料理できるだろうか。京アニの本気を信じてます。すごく楽しみです。

 

【メガドライブ ミニ 2発売決定 その1】

メガドライブミニ2が発表されてずいぶん経ちましたね。

sega.jp

50本+αのゲームが収録予定で、今回の目玉はメガCDの収録です!燃えます。カートリッジのゲームが30本、CDのゲームが20本入るようです。それと、未発表のサプライズが数本。前回メガドラミニでのダライアステトリスには驚かされましたが(結局この2本ばっかり遊んでいた)、今回はどうなるでしょうね。

メガドラミニ2は ソフトの発表が5回に分けて行われる予定で、最初の発表が2022/6/3にあり、8/11現在3回目の発表までにカートリッジ21本、CD12本が発表されています。ブログやYoutubeでは予想記事・動画が盛り上がっているようです。予想と言っても結局は「ボクがほしいゲーム」を挙げるって事だろうし、そもそも今回の収録ソフトのチョイスはトリッキーで予想はなかなか難しそうです。まあ、皆で盛り上がれることは良いことです。

 

私も例によって便乗して、発表済みタイトルの感想や今後の「予想」でもしてみたいと思います。

 

 

【第1弾 収録ソフト発表の感想】

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 ・シルフィード/1993年7月30日/ゲームアーツ
 ・シャイニング・フォースCD/1994年7月22日/セガ
 ・ソニック・ザ・ヘッジホッグCD/1993年9月23日/セガ
 ・夢見館の物語/1993年12月10日/セガ
 ・ぽっぷるメイル/1994年4月1日/セガ
 ・バーチャレーシング/1994年3月18日/セガ
 ・ボナンザ ブラザーズ/1991年5月17日/セガ
 ・シャイニング&ザ・ダクネス/1991年3月29日/セガ
 ・サンダーフォースⅣ/1992年7月24日/テクノソフト
 ・まじかる☆タルるートくん/1992年4月24日/セガ
 ・FANTASY ZONE


一番盛り上がりましたね!! まずメガCD対応と聞いた瞬間、全国のセガファンが絶叫したはず。そして最初にシルフィードを持ってくるのは「掴む」という意味ではこれ以上ない発表だったでしょう。その他のタイトルも、個人的には「それじゃない」と感じるものもありますが(やった事がなく思い入れがないものも多い)、メガドラメガCDの歴史として記念碑的な位置づけであったり、子供でもやれそうな ライトで取っつきやすそうな雰囲気のゲームも入っているのが良いですね。

 

個別に少し

シルフィード

 メガCDを語る上で一番重要なゲームでしょう。当然いの一番に発表されるべきもの。シューティング部分自体は単調なものだが、フラットなポリゴンで描写された迫力ある舞台演出が盛り上げてくれます。背景に流れているムービーに当たり判定があり、あたかもその映像の中を進んでいる一体感があります。敵要塞内部への侵入シーンのビジュアルは凄くカッコいいし、とてもスピード感があってアドレナリン大放出です。このゲームは動画を見るだけでなく実際にやってみて欲しいですね。難易度は高いですが。

夢見館の物語

 面白かったというイメージはないのですが、タイトルとしてはメガCDと言えば 夢見館というのはありますね。歴史を示す事も重要だと思うので、こういう収録もアリかなと思います。じゃあ、そういう意味では特に初期のメガCDを盛り上げて(?)くれた、日本テレネットウルフチームのタイトルは収録しなくて良いのだろうかと思ったりはしますね。アネット再び とか アーネストエバンスは入れなくて良いんですか?(笑) 版権が無理なんでしょうかね。

 当時まだメガCDがライバル機に対してソフトが弱いという状況の中、夢見館のようなCDの大容量ならではの目新しい形のゲームが発表されて雑誌でも大きく取り上げられました。ウルフチームの多関節キャラが動くようなものは「メガCDの回転拡大機能を活かした」のようにアピールされた。そういう事前情報を、これは凄そうだ、PCエンジンにはこんなのできないしSFCも凌駕した、これでメガCDの素晴らしさを世間が認める事になるだろう、とワクワクしながら読む訳ですが、実際にやってみたら「あれっ、こんな感じなんだ・・」とか内心思うようなものが多かった気がしますね。それでもソフトを出して盛り上げてくれた事には敬意を払わずにはいられません。

 ※これらのゲームを好きな人にはすみません。

ぽっぷるメイル

 元々は日本ファルコムのPC向けのARPGでコミカルでテンポよく進められて楽しいゲームです。PC版が好きだったので、声もついて賑やかになっていそうなメガCD版は楽しみです。往年の林原めぐみのキャラはメイルのイメージにあってますね。存在を忘れていたので嬉しいナイスな収録です。

バーチャレーシング

 特殊グラフィックチップを搭載してまさかのメガドライブ版が発売され、当時大歓喜でした。アホみたいにやりまくった。普通のコントローラでも操作しやすく素晴らしい出来のVRでした。ただ、今思うに、ポリゴンのドライブゲームなら ハードドライビンの方がいいなとか、F1という意味ではコースも多くストーリーも楽しめるスーパーモナコGPの方が良かったなぁと。

シャイニング&ザ・ダクネス

 記念碑的収録かな。

シャイダクは事前情報では相当期待しましたよ。これが出たらメガドラの歴史は変わる、〇〇(SFCユーザーの友達)はぐうの音も出ない。という相当な期待。確かにグラフィックスは綺麗でスビート感もあり、UIも良くできていて、技術力に優れた良作だったとは思う。しかし、キャラもそんなに前面に出てこなくてダンジョンの中を探索するだけの単調で面白みの少ないゲームだったと記憶している。とは言え、シャイニングフォースに続いていった流れもあるし重要な位置づけにあるのは間違いない。考えればメガドラらしいゲームなのかも。

サンダーフォース

 ハードの限界を出し切ったメガドラ最高峰のシューティングゲームでしょう。美しいグラフィックス、カッコイイ演出、ハードでロックなBGM、最悪の難易度。サンダーフォースシリーズは基本覚えゲーで、何とかクリアーするくらいにはやり込んだけれど、相当苦労した記憶が。。

今はSWITCHのセガエイジス版があって 途中セーブとかKIDモードとかで気軽に挑戦できるのは良い環境ですね。ただ、3DアーカイブスのIIIがそうでしたが携帯機でシューティングするのはちょっとキツい。操作がまともにできないです(斜めに動かせない)。そういう意味でもメガドラミニのコントローラーで遊べる今回の収録は素晴らしいの一言につきますね。

 

FANTASY ZONE

 サプライズ収録。メガドラ未発売のオリジナルFZの移植。自分はFZに思い入れがないので、スーパーファンタジーゾーンとかもあるし、これまでにも移植される機会が多い本作は「ふーん」くらいの印象。まあ、今の技術で完成度の高い新作を出すというのはロマンがありますが。

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第2弾と行きたいところですが、一旦、各タイトルに対する思い出綴りは中断して、残りの収録タイトルの予想(笑)でもしてみましょう。

 

【第4弾以降 収録ソフトの予想】

 予想ですが。予定されている5回のタイトル発表会にはそれぞれ龍が如くシリーズのサブタイトルがついており 発表内容と関連付けられています。3回目までを見ると「なるほど」というものから「こじつけてるな(笑)」というものまでまちまちですね。そして第4弾のタイトルは「光と闇の行方」第5弾は「誓いの場所」だそうです。

 

※これは「予想」で、正式発表されたタイトルではありません

「カートリッジ」

 ・ファンタシースターII 還らざる時の終わりに
 ・時の継承者 ファンタシースターIII
 ・ソーサリアン
 ・フェリオス
 ・ハードドライビン
 ・ジノーグ
 ・ミッドナイトレジスタンス
 ・エイリアンストーム
 ・ガントレット

メガCD

 ・天下布武 英雄たちの咆哮
 ・タイムギャル
 ・ゆみみみっくす
 ・アネット再び
 ・ダイナミックカントリークラブ
 ・真・女神転生
 ・キャプテン翼
 ・エコー・ザ・ドルフィンCD

 

 第5弾の「誓いの場所」はよく分からないですね。たぶん内輪ネタのネタバレしつつ最後にふさわしいビックタイトルを発表するのでは。

 

 第4弾「光と闇の行方」について思うのは、ファンタシースター2と3が光と闇を示しているでしょう。2は「移動が遅い」「マップが複雑」「マップが嫌らしい」「マップが見にくい」「敵が出すぎ」などと難癖をつけられる事も多いですが 何だかんだ言っても光ですよ。原点ではないものの、ストーリーやキャラクターは評価され ファンタシースターシリーズを印象付けた名作との位置づけではないでしょうか。対して3は一般的には駄作と言われているゲームで闇といえる。ファンタシースターシリーズがどのように収録されるかというのがメガドラミニ2での関心事の一つですが、2(光)と3(闇) の行方は一緒に仲良く手を携えての収録です、ということになるでしょう。

 そもそも以前メガドラミニの時にも書いたように、ファンタシースター3は言われているような駄作ではなく立派な名作だと思っています。音楽もグラフィックスも素晴らしく、代替わりをしながらダークファルスに迫るというストーリーも地味ながら良くできている訳です。これを貶している人はちゃんとゲームやっているのですかね。前衛的な戦闘シーンみてビビっちゃったんじゃないですかね。でもラッピーとかカワイイですよ。ほら、今回見直すチャンスです。

 

 あとは、ガントレットは皆が待ち望んでいるでしょうね。最後のサプライズとして発表してくれるに違いありません。

 メガCDでは天下布武(信長前後の戦国シミュレーション)もぜひ入れて欲しい。戦国の息吹が感じられる良いゲームでした。ゲームアーツが多過ぎるという意見あるかも知れないですが 仕方ないですよ。そして、ゆみみみっくすは確定でしょう。メガCD枠として シルフィード、ルナEB、ゆみみが入らないというのは意味が分からないです。あとはゆみみだけです。

 アネット再びは、テレネットの何かは入れておかなければならないのでは、と言うことで。。続編だけ入れるのもどうかと思いますが。

 ダイナミックカントリークラブは、麻雀があるならゴルフがあってもいいのでは。というバランスだけ考えたものですが、ゲームとしても麻雀とかゴルフはお気軽に始めたり終わったりできるので悪くはないと思います。

 キャラクターものでキャプテン翼を入れてみました。うる星やつらとどっちが良いだろうかという選択の結果ですが、うる星やつらはそんなに面白かったイメージがないけれど、キャプテン翼はYoutueで映像を見る限り面白そうでやってみたいですね。

 ところで、youtubeの予想動画では慶応遊撃隊とバトルマニアを挙げているものが多いですね。個人的には面白かったイメージはないし、あえて入れる要素があるようにも思えなかったですね。多分入らんでしょう。

 

今夜の第4弾発表を見てから、また続きを書くとします。

 

初音ミク Project DIVA Future Tone DX への挑戦(1)2020/7月アップデート

PS4とこのゲームがあれば、とりあえず他のゲームやってる余裕はありません(笑)

miku.sega.jp

もう5年くらいやっている気がしましたが、2017年11月からなのでまだ3年も経っていないのですね。

さて。Project DIVAシリーズに、2020年2月13日 Nintendo Switch版『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』が仲間入りしました。実はこのブログを書きだしたのは発売前でしたが、暖め過ぎている内に過去の話になってしまいましたね・・・ 

そして そうこうしている内に、我がPS4版にMEGA39's からの厳選10曲がダウンロードコンテンツとして追加されました。いくつかは馴染みのある曲もあり嬉しいのですが、実は先駆けて配信された無料アップデートこそ「待ってました」というところです。最新事情に疎い自分にとってはどうしても新曲は馴染むのに時間が掛かるけれど、既存曲の高難易度譜面が追加されるアップデートでは、お気に入り曲に新たな気持ちでチャレンジできるという点でより魅力的です。

今回のアップデート、「ゆめゆめ」のEX-EXTREAMが入ったのが最高です。この曲はいわば懐メロの部類に入るのでしょうか。DECO*27さんの曲でテンポの良いストレートで聴きやすいPOPな曲です。歌詞もウルウルっとしちゃうような内容ですね。

youtu.be

 

ゲームとしても、意地悪くない素直な譜面がノリの良い曲に乗ってくるのでストレスなく楽しめます。裏拍を取るリズムもとても気持ちいいです。「あー疲れた、そろそろやめよう」と思った時に「39」とかこの曲をやって気持ち良く終わるような位置づけになってます。

そんなゆめゆめのEX-EXTREAMのあそび具合はどうか。うーん、難しいですねぇ。パーフェクト取れそうで取れません。部分部分の譜面は対応できるとしても全体通しては中々安定はしません(笑)。修行を続けましょう。

あと、ここに来て初めて気づいたのですが、PVが素晴らしい。精細なモデリングとモーションに裏付けされた、曲と一体的なダイナミックな振り付け、微妙な表情。これを作った人たちは天才ですね。尊敬します。どれだけの手間を掛けてこの映像を作り出しているのだろうか。これを見ているだけで感動して涙が出てくる思いです。

あれ。数ある楽曲の中から一曲だけしか取り上げませんでしたが、このように、細々であってもアップデートを行ってくれることは とてもありがたい事です。全曲全難易度搭載という最終形態になるまで楽しませて頂きます。DLCもできるだけ購入しますのでセガさんよろしくお願いします。

 

 

読書「プログラミング教育はいらない~GAFAで求められる力とは?~ 」

光文社新書、岡嶋 裕史 (著)、「プログラミング教育はいらない~GAFAで求められる力とは?~」という本を読みました。2019年2月に刊行されて書店で平積みされていた本書を購入後、寝かせていた(笑)ものをようやく読んだ形です。少し前から長距離の電車通勤をし始めたのだけど、電車通勤は溜まっていた本の消化が捗ります。

 

さてこの本、はっきり言ってタイトルがおかしい。怒りを感じるくらいに不誠実なタイトルだと感じた。これまであまり考えたことがなかったけれど、名は体を表す、そのようなタイトルが本には付いていて欲しいと思います。内容や目次をざっくり立ち読みして見極める事もなくタイトルに釣られて買ってしまった方が悪いと言われればそれまでですが、著者や出版社はそんな売れ方して嬉しいのですかね?儲かるから嬉しいんでしょうね。

 

Webの、まとめサイトに誘う釣りタイトルなら苦笑いで済みますし、例えば小説がタイトルをミスリーディングさせ、読み進めた時に「ああ、そういう事なんだ!」というような良い意味での驚きは あり かと思いますが、この手の本にそんな所は求めてないですよ。

 

まず冒頭で著者が「挑発的なタイトルは好きだ」と述べられています。挑発的ゆえに、タイトルしか見てなかったり、最後まで読まずに批判する輩がいる事を嘆いておられますが、そりゃ仕方ないですよね。せっかく内容は良いものなのに、おかしなタイトルが付いていれば炎上の一つもするのではないでしょうか。炎上上等と思われているフシもあってイラっとしました。

 

私自身、この本に期待したものは、こうでした。

ここ数年、学校で「プログラミング教育」が始まる、ということが何かと話題になっています。うちにも小学生が3人いることと、自分自身プログラミング好きなので、興味深い話題です。最初は「えっ、プログラミングってどういう事?」と思いましたが、ちょっと調べれば、プログラミング=コーディング(プログラム言語を書く行為)を直接示すものではなく、プログラミングを通して、論理的な思考や身の回りのものの仕組みを具体的に考えるような力を育むことを主な目的としたものであるとすぐに分かります。文部科学省の指針、推進中のモデル校の報告、プログラミング教室、通信教育の教材、子供向けのプログラミング書籍、どれを取っても論理的な思考を育てる、みたいなお題目が書かれている。「プログラミング ≠ コーディング」端からそんなことは前提だと思っていました。それを「いらない」と言う。どういう事なんだろう、とまず思ったこと。

そして「GAFAで求められる力」。GAFAGoogle,Apple,Facebook,Amazonという今の情報社会を先導する先端IT企業群を示していますが、日本で2020年から始まるプログラミング教育、それではGAFAには通じないと主張しているのだと思ってしまったこと。このタイトルから、じゃあGAFAではどんな事が求められるのだろう、どんな教育をしているのだろう、という点に興味を抱いてしまった。お前の思い込みだろう、と言われれば、その通りではあります。

 

しかしながら 本書は、蓋を開ければ、プログラミング=コーディングという事を言っており、タイトルは「コーディング教育はいらない」と言い換える事ができる。GAFAについても部分的に触れている個所もあるけれど、一般論の中にGAFAのワードがちょっと出てくるくらいでしかない。

要は、GAFAのような企業には(それを生んだアメリカのような国には)得体の知れないIT教育のノウハウがあるのだろうか、というような幻想を勝手に抱き、このタイトルに釣られてしまったのは、こちらにも非があると言えますが、なんか寂しいですね。これが、「プログラミング教育が目指す(べき)もの」というような、一見詰まらないタイトルであったならば、普通に良書と認識したと思う(買ってないかも知れないけれど)。結局は、この著者の本はもう買いたくないと思ってしまいました。

 

本の内容自体は、著者が大学で学生を教えている方であり、また「プログラミング教育」に関する取り組みにも多く関わっておられる事から、その目指すところや現状についてもよく説明されているし、その点においては興味深く読むことができました。

プログラミング=コーディングというものは、与えられた設計書をコード(プログラム言語)に変換するような単純作業に近いものであり、今時の社会問題にもなっている契約社員派遣社員などの非正規労働者の立場になりがちなのに対して、格差社会を乗り切るためには、上流工程である物事の仕組み・枠組みを作り出す立場を目指しましょうと。また 世界に目を向けると、今やITが支配する世の中で 並みいるIT強国と肩を並べる国となるためには、論理思考・モノの仕組みを知って考える力を、理系文系問わず、子供のときから身近で体感することが大切であろうと。有名なIT企業の創設者達もそうであったように。

そして、2020年度から小学校で必修科目として取り入れられる事になっているものの、機械音痴だったりプログラミングって何?という先生もそれなりにいて、機材もそんな簡単には揃えられないような問題が山積みである中、どのように推進していけばうまく行くだろうか、という事についても書かれています。

 

うーーん、こう書いてみると、中身は良い本なんですよね(笑)。タイトルだけが気に食わない。想像するに、著者はプログラミング教育を推進する立場にいて、色々な誤解も受けているでしょう。「プログラミング教育=プログラム言語を教える授業」という誤解も少なからずあると思う。そういう層に向けてのタイトルなんだろうなぁ、とは思います。思うものの、もっと違うタイトルでも良かったのではないか、そう思いました。こんなに本のタイトルに固執したのは初めてですが!