【自転車通勤★春は花粉との闘い ~ RESPROスポーツマスク】

 花粉症の私が自転車通勤時に愛用しているマスクの話です。

  さて、3月になり寒さもずいぶん和らいで、嫌な花粉のシーズン真っ盛りです。個人的には、かつてとても花粉が辛い時期がありましたが、ここ何年かは症状が割と軽く、なんとかやり過ごせています。歳をとると免疫反応力が弱まり、そうすると花粉の症状がやわらぐ、という話も聞くのでその類かなと思っているのですが。とは言っても目がとても痒いですし、マスクは必須アイテムです。

  この時期、個人的な一番の問題は、自転車通勤をどう乗り切るかという事だったりします。自転車通勤とは、自然との向き合い、すなわち、花粉とのたたかいです。たたかい?共存? ん? まあ、どっちでもいいか(笑)。

  ところで、他の自転車乗りのみなさんは、花粉にどう対処しているのでしょうか、気になります。自転車情報を発信するウェブメディアのファンライドさんで過去に実施されたアンケート調査によると。

funride.jp

  普段の外出時に見た感覚的には「マスクなんかしないで乗っている人が多そう」です。花粉には困ってないのかな、羨ましいな、というイメージでしたけど、どうやら、花粉症ではあるけれど、薬を飲んだり気合で乗り切る、我慢する、という人も多そうです。驚きです。このアンケートに答えているような自転車乗りは郊外(花粉の近く)で長時間走るような人達ですからなおさらですね。まあ、マスクなんか付けて自転車になんか乗ってられねぇ、というのも一理あるのですが、我慢してるんですねぇ。お疲れさまです!

  でも自分は、通勤の短距離であっても、やっぱり、マスクは手放せません。マスクなしで花粉環境に曝されれば鼻にてきめんです。大量に生産された鼻水の排出が追い付かずに顔面内部に溜まって副鼻腔炎になるという既定路線が待っています。副鼻腔炎は、歩いただけで目の下がズキズキ痛くて憂鬱な気分になったり、痛みに耐えかねて耳鼻科に行くと「早く来ないと切らないといけなくなるよ」と怒られてしまうような恐い病気です。診察では鼻の奥に内視鏡を突っ込まれ凄く痛い上に高額な請求も待っているので予防がとても大事なのです。

 

  では、どんなマスクをすれば良いでしょうか。どんなマスク?そんなの薬局に売ってるだろ。と言われそうですが。そう簡単ではありません。

 単距離通勤(1~2km程度)であれば、普通のマスクをすれば良いでしょう。薬局とかに箱で売ってる不織布のマスクですね。私も単距離の通勤の時はそうしていました。普通のマスクは隙間が多く、メガネをかけている場合レンズが曇り易いという問題があるのですが、何とか我慢できたと思います。特にママチャリであれば基本はチンタラ乗る事になりますので歩いてるときの対処とそう変わらないのかと思います。

  もう少し通勤距離がのびてくると、軽快車スポーツ車で通う形が多くなるかと。そして、ゆっくり走っても軽く息が上がるくらいの運動量になってきますが、そんな状況で普通のマスクをしているとどうなるかと言えば、マスク内部で息が結露してびしょ濡れになります。気持ち悪いし、息苦しいです。この対策としては、時々マスクの内部をタオルで拭いたり替えのマスクを準備しておくような事をしていました。息が上がればメガネも曇りやすく、曇りを避けるために下の方に隙間を作ったりして、結局 花粉を吸い込むと。悪循環です。

 

 マスクびしょ濡れとメガネの曇り。この自転車通勤・二大苦、何とかならないかなぁ、、、と、色々試しながら探している中で見つけたのがタイトルのマスクです。やっと本題になりました。 

 レスプロ・マスク

http://www.respro-jp.com/img_respro/respro-top.jpg

  上で書いた主な悩みはほぼ解消されるシロモノです。もう何年も愛用しているものです。構造としては、柔らかい素材の本体と、交換式のフィルター、特徴的なのは吐息を排出するための排気弁が付いているところです。

  鼻の部分の金具で隙間を調整できる事と、排気弁により内部に湿気が溜まりにくいため、水気による不快さはないですし、メガネの曇りはほぼありません。「ほぼ」というのは、さすがに息が荒いと停車中に多少曇りますが、発車すればすぐ消えるイメージです。

 でもこれ、さすがに苦しいだろ、と、先日会社の自転車仲間に聞かれました。いやいや、これが、通勤で発生しそうなシチュエーションには問題ないかなと思います。例えば 平地で「ハー、ハー」言いながらの高速巡行を継続するのは、少しい息苦しいが大丈夫です。「ゼー、ゼー」いってしまう程のスプリントは酸欠になるのでほんの短時間が限度かなと。ついでに、一度試しに自転車ではなくランニングで使ってみたことがあります。バテ始めて息も上がりかけて来た辺りで、汗と呼吸の結露で びっしょりになりました。無理です。走りながらのマスク装着は結構な恥ずかしさも伴います。

 

その他、短所も色々あるので挙げておきます。

 見た目。写真のモデルさんみたいにサマになるなら良いのですが、一介のおっさんがつけているとそれなりの奇妙なインパクトがあるのかと思います。最初は恥ずかしいかも。でも慣れれば平気ですよ。どうせ誰もそんな他人の見た目の事なんか気にしてないんですよ。多分。まあ、例外的に、車の助手席からアホっぽい兄ちゃんに「なんや こいつ!」と驚かれたりした事もあったりはします。

  耐久性。鼻の金具はアルミ素材で柔らかいので鼻の形に沿って微調整ができるのですが、これが切れやすく取り扱い注意です。特に外して畳む際にはこの金具に負担が掛からないように注意が必要。 最初、大雑把に扱っていたら2シーズンくらいで切れてしまって、泣く泣く買い直しました。

  ランニングコスト。フィルターがそれなりに高価です。フィルターの種類によっても違いますが、3000円程度で2枚組で交換フィルターが売っています。自分は1枚でワンシーズン持たせているので2年に一回購入しています。

  使い心地。装着はマジックテープで首の後ろで止めるのですが、ロードバイクの前傾姿勢を取った場合に、テープの痛いチクチクが首に当たりがち。調整が少しシビアに感じます。

  暑い。花粉もシーズン後半になると暑いですね。気温が上がり汗が余計にでます。でも我慢です。逆に冬は防寒の効果があります。冷たい風を吸い込まずに済みます。

 

 そんなところでしょうか。

 

 花粉シーズンを乗り切るためのマスクとして紹介しましたが、排気ガスの防御にも良いのかと思います。自転車通勤に対する定番の誤解として「健康に良いですね」というものがあります。メタボに対しての効果は高いと思いますが(重要ですが)、それは一面であって、車と並走する時間が長い場合は排気ガスに日々肺を蝕まれているかと思います。道幅によっては車のマフラーの真後ろに停車せざるを得ませんが、あれはきついです。毎日車道を走るとマスクのフィルターが真っ黒になるような話もよく聞きますので、そういう活用の仕方も検討してみては如何でしょうか。目的に応じた何種類かのフィルターがあります。

  排気ガスを避けるには、通勤ルートの選択というのも効果的かも。そんな話はまた別の機会にでも書いてみたいと思います。